リースバックとは、日本ではあまり聞いたことがない人も多い不動産用語ですが、1960年代からサービスを開始していました。リースバックは、古代ローマ時代に起源を持っていることからシステム自体が非常に簡素でわかりやすく、利用者にもメリットが多いサービスです。リースバックとは、現在住んでいる自宅を売却して老後の生活費用や住宅ローンの早期返済などの資金を得ることができ、売却した後も住み慣れた自宅に住み続けられるとして人気のサービスです。自宅は、売却してしまうので所有権が売却先に移転してしまいますが、売却先と賃貸借契約を結ぶので住み続けられます。
しかし、売却先の企業理念によっては、賃貸借契約を定期借家契約で更新を拒絶する場合があるので注意が必要です。民間の賃貸住宅は、特に中京圏内では普通借家契約の比率が95%を大きく超えており、全国の戸建て住宅で見ても90%を若干下回る程度と普通住宅が一般的です。普通借家契約は、利用者が契約を希望した場合には正当な事由がない限り拒絶することがなく、更新契約が繰り返されて希望する期間住み続けられる契約です。定期借家契約は、貸すか貸さないかの主導権を握っておいて第3者へ売却など将来的な運用を考えている運営企業にとって都合の良い契約と言え、運営会社の都合によって住み慣れた自宅から追い出されてしまう危険性があります。
リースバックとは、売却した自宅を借家として借りられると言うサービスですが、未来永劫など住み続けられる期間には言及していないサービスです。しかし、心配する必要はありません。契約時に住み続けたい期間をしっかりと伝えて対応して貰えば良いことであり、対応を渋るなら将来にわたって安心して住めないので他社を検討すれば良いだけです。